2018年2月28日水曜日

MariaDB + DBeaver で、日付の扱いに不安があるという話

MariaDB + DBeaver で、日付の扱いに不安があるという話
21:00 by Jumpei Tanaka

まず前提として、DBeaver はお気に入りです。
無料で使える質の良い SQL Client ですが、完璧はものは存在しないわけで、、

それは TIME 型 から始まった

MariaDB には TIME 型というデータ型があります。

Description

A time. The range is '-838:59:59.999999' to '838:59:59.999999'Microsecond precision can be from 0-6; if not specified 0 is used. Microseconds have been available since MariaDB 5.3.
https://mariadb.com/kb/en/library/time/
この通り、ちょっとした範囲の時間(時刻でなく) を格納できる型です。
"25:45:00" とか "-40:00:00" という、「時刻」のフォーマットとしては許可されない値まで入るという。

ある時、DBeaver がこんな表示をしていました。

ところが、SQL を close_time = "02:00:00" としても取得することができません。
書きこんではどうかと、close_time に書き込んでも、思った通りの値が入りませんでした…

もしやと思い command でデータを取得してみると、、

あらどうして、DBeaver が表示する値と異なっているではありませんか。
そう、これは「時刻として正しくない時間を表示できない」という DBeaver のバグだったのです。やれやれ。。

NULL が抽出できない

そんなことを忘れた頃に、今度は「NULL の日付が取得できない」という問題が発生しました。

DBeaver での表示はこうで、2番目のデータが取得できていませんでした。

さすがに今度はそこまで悩む前に、MySQL Workbench で確認してみました。
すると。。。

なんということでしょう。
今度は「0000-00-00」を NULL と表示してしまうバグにぶち当たったのでした。。。

この日が DBeaver に初めて Issue 登録した日になりました。
DBeaver はマイナーな DB にも All-in-one で対応しているので、細かい方言に対応しきれていないようです。

ただ、UI も機能もスピードも優秀なので、もちろんこれからも使っていきます。
お世話になってるので、PR を送るぐらいしても良いかなと思いました。
MySQL Workbench から完全卒業できる日はまだのようです。

2018年2月27日火曜日

キーボードで Google 検索する拡張機能を作りました

キーボードで Google 検索する拡張機能を作りました
21:00 by Jumpei Tanaka

Google 検索ですが、いつも j k / Enter を超多用して検索しています。
で、このショートカットキーは元々ある機能だったのですが、あるとき無くなりました。

Google 検索から Google+ が外されたタイミング? だったな、、
それと一緒に消え失せました。

なので、自分で作りました。Chrome の拡張機能です。
もし無くなって未だに不便を感じている方はどうぞ。
キーボード使ってなかった、という方は今すぐ使ってください。効率がダンチです。

Google Search with Keyboard






こんな感じで ▶ が表示されます。

以下だけのシンプル機能です。
  • j : 下を選択
  • k : 上を選択
  • / : 入力ボックスへ移動

ブラウザ標準のショートカットと合わせるのが常套手段です。
  • Enter : 選択中のリンクへ遷移
  • Ctrl + Enter : 選択中のリンクを新規タブで開く

Google Search with Keyboard
https://chrome.google.com/webstore/detail/google-search-with-keyboa/ickgeahkgnomlmmmpmhllbfmbncjcnel?hl=ja

どうぞ!

コードはこちら
https://github.com/jtanaka/GoogleSearchWithKB

2018年2月26日月曜日

Steam に OpenID で接続する

Steam に OpenID で接続する
21:00 by Jumpei Tanaka

Steam Web API の続きです。

自分のアカウントで Sign in する機能を忘れていたので実装してみました。
↓こういうやつ
Steam には OpenID で接続します。
https://steamcommunity.com/dev

接続には、ここで紹介されていた LightOpenID を使います。

以前に作成した対戦履歴を表示するコードを、以下のように変更しました。

  • Steam ID をセッションから取得する
    • 無ければ Sign in させる
  • API Key を環境変数から取得する

session_start();
if (!isset($_SESSION['steam_id'])) {
 // Require sign in.
 echo "
 <div style='text-align:center'>
  <p><a href='/auth.php'><img src='http://steamcommunity-a.akamaihd.net/public/images/signinthroughsteam/sits_02.png' width='109' height='66' border='0'></a></p>
  <p>Please sign in.</p>
 </div>
 ";
} else {

 // https://gist.github.com/almirsarajcic/4664387
 function convert_steamid_64bit_to_32bit($id)
 {
  $result = substr($id, 3) - 61197960265728;
  return (string) $result;
 }
 function convert_steamid_32bit_to_64bit($id)
 {
  $result = '765'.($id + 61197960265728);
  return (string) $result;
 }

 $key = getenv("STEAM_API_KEY"); // Set API key from environment variable.
 $steamid = $_SESSION['steam_id']; // Set target's steam id here.
 echo "<h2>SteamID : {$steamid}</h2>";
 $accountid = convert_steamid_64bit_to_32bit($steamid);
 echo "<h2>accountid : {$accountid}</h2>";

 $curl = curl_init();
 
 // ヒーローリストを取得する
 curl_setopt($curl, CURLOPT_URL, "https://api.steampowered.com/IEconDOTA2_570/GetHeroes/v1?key={$key}");
 curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
 $json = curl_exec($curl);
 $response = json_decode($json);
 $heroes = [];
 foreach ($response->result->heroes as $hero) {
  $heroes[$hero->id] = str_replace("npc_dota_hero_", "", $hero->name);
 }

 // 対戦履歴を取得する
 curl_setopt($curl, CURLOPT_URL, "https://api.steampowered.com/IDOTA2Match_570/GetMatchHistory/v1?key={$key}&account_id={$accountid}");
 curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
 $json = curl_exec($curl);
 $response = json_decode($json);

 curl_close($curl);

 // 対戦履歴一覧を表示する
 foreach ($response->result->matches as $match) {
  $start_time = new DateTime('@' . $match->start_time);
  foreach ($match->players as $player) {
   if ($player->account_id == $accountid) {
    $hero_name = $heroes[$player->hero_id];
    $img = "<img src='http://cdn.dota2.com/apps/dota2/images/heroes/{$hero_name}_sb.png'>";
   }
  }

  echo "
  <div>
  {$start_time->format('Y/m/d H:i:s')}
  {$img}
  </div>
  ";
 }

}
index.php

Sign in は別のファイルで実装しました。
<?php
include_once("../vendor/autoload.php");

$openid = new LightOpenID("https://test-steam-web-api.azurewebsites.net");
$openid->identity = "http://steamcommunity.com/openid";
$openid->returnUrl = "https://test-steam-web-api.azurewebsites.net/auth.php";

if (!$openid->mode) {
 header('Location: ' . $openid->authUrl());
} elseif ($openid->mode == 'cancel') {
 header('Location: /');
} else {
 if ($openid->validate()) {
  session_start();

  $claimed = explode("http://steamcommunity.com/openid/id/", $openid->identity);
  $steam_id = $claimed[1];
  $_SESSION['steam_id'] = $steam_id;
 }

 header('Location: /');
}

exit;
auth.php

実際に動かせるサイトを準備しました。
コードはこちら

参考

https://steamcommunity.com/dev
https://github.com/iignatov/LightOpenID/blob/master/examples/example.php

2018年2月25日日曜日

Steam Web API で Dota2 の対戦履歴を表示する

Steam Web API で Dota2 の対戦履歴を表示する
21:00 by Jumpei Tanaka

Steam Web API の続きです。
自分の Dota2 の対戦履歴を取得するところまでやってみました。

使う API は以下の2つ。
あと、画像を取得するのに CDN を利用します。
  • http://cdn.dota2.com/apps/dota2/images/heroes/<name>_<suffix>
CDN の使い方はこちらに書いてありますが、1例を。
http://cdn.dota2.com/apps/dota2/images/heroes/pangolier_lg.png

これらを組み合わせて、対戦履歴を表示してみました。
コードはこんな感じに。


 // https://gist.github.com/almirsarajcic/4664387
 function convert_steamid_64bit_to_32bit($id)
 {
  $result = substr($id, 3) - 61197960265728;
  return (string) $result;
 }
 function convert_steamid_32bit_to_64bit($id)
 {
  $result = '765'.($id + 61197960265728);
  return (string) $result;
 }

 $key = "YOUR_API_KEY"; // Set Your API key here.
 $steamid = 76561197961028586; // Set target's steam id here.
 echo "<h2>SteamID : {$steamid}</h2>";
 $accountid = convert_steamid_64bit_to_32bit($steamid);
 echo "<h2>accountid : {$accountid}</h2>";

 $curl = curl_init();
 
 // ヒーローリストを取得する
 curl_setopt($curl, CURLOPT_URL, "https://api.steampowered.com/IEconDOTA2_570/GetHeroes/v1?key={$key}");
 curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
 $json = curl_exec($curl);
 $response = json_decode($json);
 $heroes = [];
 foreach ($response->result->heroes as $hero) {
  $heroes[$hero->id] = str_replace("npc_dota_hero_", "", $hero->name);
 }

 // 対戦履歴を取得する
 curl_setopt($curl, CURLOPT_URL, "https://api.steampowered.com/IDOTA2Match_570/GetMatchHistory/v1?key={$key}&account_id={$accountid}");
 curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
 $json = curl_exec($curl);
 $response = json_decode($json);

 curl_close($curl);

 // 対戦履歴一覧を表示する
 foreach ($response->result->matches as $match) {
  $start_time = new DateTime('@' . $match->start_time);
  foreach ($match->players as $player) {
   if ($player->account_id == $accountid) {
    $hero_name = $heroes[$player->hero_id];
    $img = "<img src='http://cdn.dota2.com/apps/dota2/images/heroes/{$hero_name}_sb.png'>";
   }
  }

  echo "
  <div>
  {$start_time->format('Y/m/d H:i:s')}
  {$img}
  </div>
  ";
 }
https://github.com/jtanaka/test_steam_web_api

実行するとこんな感じに。



無事表示することができました。
ここまで確認できればサービス作れますね。

参考

https://wiki.teamfortress.com/wiki/WebAPI#Dota_2

2018年2月24日土曜日

Windows で高速に Git clone する方法

Windows で高速に Git clone する方法
21:00 by Jumpei Tanaka

Windows 環境で開発しているとき、 どうやって Git clone していますか。

実はコマンドは、エクスプローラーのアドレスバーに直接打ち込めます。








Powershell を開くときなども、ここに "powershell" と打ち込むとディレクトリを移動しなくて良いので楽です。

2018年2月20日火曜日

Steam Web API で求められる account_id とは

Steam Web API で求められる account_id とは
21:00 by Jumpei Tanaka

Steam Web API の一覧をみていると、必須 paramter に account_id というのが結構でてきます。



これは Steam ID でも API KEY でもないのですが、パッと探しても情報がでてきずらいのでメモしておきます。

account_id とは

「32-bit account ID」 とか 「STEAMID32」とか呼ばれていますが、要するに
  • STEAM ID が 64-bit の ID
  • STEAM ID の 32-bit 版 が account_id
ということです。

生成方法

で、その STEAMID64 と STEAM32 を相互変換する式があって、その方法がこちら。
  • STEAMID64 - 76561197960265728 = STEAMID32
  • STEAMID32 + 76561197960265728 = STEAMID64
  • OR
  • STEAMID32 = The right-most 32-bits of STEAMID64
  • STEAMID64 = concatenate("00000001000100000000000000000001", STEAMID32);
出典: https://dev.dota2.com/showthread.php?t=58317
上記は、64-bit の数値を扱える場合。
そうでない場合は、もうちょっと頑張る必要があるとのこと(試していません)。
define("STEAM_ID_UPPER_32_BITS", "00000001000100000000000000000001");
    // gets the lower 32-bits of a 64-bit steam id
    function GET_32_BIT ($ID_64) {
        $upper = gmp_mul( bindec(STEAM_ID_UPPER_32_BITS) , "4294967296" );
        return gmp_strval(gmp_sub($ID_64,$upper));
    }

    // creates a 64-bit steam id from the lower 32-bits
    function MAKE_64_BIT ( $ID_32, $hi = false ) {
        if ($hi === false) {
            $hi = bindec(STEAM_ID_UPPER_32_BITS);
        }

        // workaround signed/unsigned braindamage on x32
        $hi = sprintf ( "%u", $hi );
        $ID_32 = sprintf ( "%u", $ID_32 );

        return gmp_strval ( gmp_add ( gmp_mul ( $hi, "4294967296" ), $ID_32 ) );      
    }  
※出典: https://dev.dota2.com/showthread.php?t=47115&page=27&p=312817&viewfull=1#post312817

GitHub に相互変換のソースもありました。
https://gist.github.com/almirsarajcic/4664387

以上。

2018年2月19日月曜日

Steam に Web API があったので試してみた

Steam に Web API があったので試してみた
5:10 by Jumpei Tanaka

Dota 2 をやっていると、何か自分の対戦履歴が自動で反映されている Web サイトがあったりするわけです(超便利)。
https://www.dotabuff.com

気になったので調べてみたら、やはり Web API があるようで。
https://wiki.teamfortress.com/wiki/WebAPI#Dota_2

試してみました。

API Key を取得する

ここで、API Key を取得します。

取得するとキーの所にキーが表示されます。
ドメイン名は、公開予定も無いのでとりあえず適当で大丈夫でした。

自分のプロフィールを取得してみる

手始めに、プロフィールを取得してみます。

        $key = "YOUR_KEY";
        $steamid = "76561197961028586";

        $curl = curl_init("http://api.steampowered.com/ISteamUser/GetPlayerSummaries/v2/?key={$key}&steamids={$steamid}");
        curl_setopt($curl, CURLOPT_RETURNTRANSFER, 1);
        $response = curl_exec($curl);

        var_dump($response);
        curl_close($curl);
こんな感じに出力されます。

{
  "response": {
    "players": [
      {
        "steamid": "76561197961028586",
        "communityvisibilitystate": 3,
        "profilestate": 1,
        "personaname": "TANAKA",
        "lastlogoff": 1518968667,
        "profileurl": "http://steamcommunity.com/id/jumtana/",
        "avatar": "https://steamcdn-a.akamaihd.net/steamcommunity/public/images/avatars/bd/bd0af6bb099845e0c93d3bba467cdd96e743ce51.jpg",
        "avatarmedium": "https://steamcdn-a.akamaihd.net/steamcommunity/public/images/avatars/bd/bd0af6bb099845e0c93d3bba467cdd96e743ce51_medium.jpg",
        "avatarfull": "https://steamcdn-a.akamaihd.net/steamcommunity/public/images/avatars/bd/bd0af6bb099845e0c93d3bba467cdd96e743ce51_full.jpg",
        "personastate": 1,
        "realname": "Jumpei Tanaka",
        "primaryclanid": "103582791429548415",
        "timecreated": 1063939457,
        "personastateflags": 0,
        "loccountrycode": "JP",
        "locstatecode": "40",
        "loccityid": 26138
      }
    ]
  }
}
取れてる取れてる。
単純に上記だけであれば、GET なのでブラウザでも見れます。

次は対戦履歴でも取得してみます。